岸田首相は起用理由について「政治経験の豊富さと説明能力の高さを重視した」と官邸で記者団に述べた。教団との関係を断つとの方針を大前提として就任を依頼したと説明。首相と面会後、後藤氏は教団との接点はないとの認識を記者団に示した。自身の記載がなかった自民党の確認調査の通りだとした。

経済再生担当相は、物価高騰による消費減や、世界経済後退の懸念を踏まえた総合経済対策の取りまとめに加え、新型コロナウイルス対策も担当する重要閣僚だ。後藤氏は「重要課題が山積している。国民に丁寧に説明し、的確に実行していく」と語った。

後藤氏は衆議院長野4区選出で当選7回。大蔵省（現財務省）出身で経済政策に明るく、前厚労相としてコロナ対策の最前線で指揮してきた。岸田首相が自民政調会長時代には政調会長代理を務めた。