最終10区の中倉啓敦(3年=愛知)が歓喜のゴールテープを切った。復路も圧巻の走りだった。6区の高橋勇輝(4年=長野日大)は区間8位の走りで2位以下を離すことができなかったが、7区の岸本大紀(3年=三条)が今大会で青学大初の区間賞を獲得し、2位以下を大きく引き離した。8区の佐藤一世(2年=八千代松蔭)も区間2位でつなぐと、9区の中村唯翔(3年=流通経大)が区間新記録の快走で2位・順大との差は鶴見中継所で7分56秒に広がり、10区の中倉も区間新記録をマーク。往路は5時間21分36秒でこちらも20年に東海大がマークした5時間23分47秒を2分以上更新した。

2日の往路は3区の太田蒼生(1年=大牟田)が区間2位の快走でトップに立ち、山のぼりの5区も若林宏樹(1年=洛南)が区間3位と1年生2人の快走もあり、2年ぶりの往路優勝。エントリー全員が1万メートル28分台という層の厚さを存分に見せつけた。

原晋監督は「パワフル大作戦」と名付け「過去最高の状態に仕上がっている」と自信を持って選手を送り出した。育成データを基にした強化プログラム「青学メソッド」の中で着実に走力とともに自信を携えた選手たち。実力をいかんなく発揮しての完全優勝だった。

　◆総合順位(カッコは前中継所順位。繰り上げスタートありゴール順と異なる)

1(1)　青学大　　10時間43分42秒=総合新(復路5時間21分36秒=1位・復路新)

2(2)　順大　　　10時間54分33秒(復路5時間28分23秒=5位)

3(4)　駒大　　　10時間54分57秒(復路5時間29分23秒=9位)

4(7)　東洋大　　10時間54分59秒(復路5時間26分25秒=2位)

5(6)　東京国際大10時間55分14秒(復路5時間28分19秒=4位)

6(3)　中大　　　10時間55分44秒(復路5時間29分19秒=8位)

7(9)　創価大　　10時間56分30秒(復路5時間28分46秒=6位)

8(5)　国学院大　10時間57分10秒(復路5時間31分21秒=13位)

9(10)　帝京大　　10時間58分6秒(復路5時間33分23秒=17位)

10(11)　法大　　　10時間58分46秒(復路5時間29分10秒=7位)

＜以上シード権＞

11(8)　東海大　　10時間59分38秒(復路5時間30分24秒=10位)

12(13)　神奈川大　11時間0分0秒(復路5時間30分34秒=11位)

13(12)　早大　　　11時間0分3秒(復路5時間30分48秒=12位)

14(15)　明大　　　11時間0分28秒(復路5時間28分8秒=3位)

15(14)　国士舘大　11時間3分6秒(復路5時間33分17秒=16位)

16(16)　中央学院大11時間7分33秒(復路5時間31分29秒=14位)

17(17)　日体大　　11時間11分11秒(復路5時間39分4秒=19位)

18(18)　山梨学院大11時間11分21秒(復路5時間39分39秒=20位)

19(20)　駿河台大　11時間13分42秒(復路5時間32分31秒=15位)

20(19)　専大　　　11時間15分9秒(復路5時間36分23秒=18位)

―　　　　学生連合　11時間0分25秒(復路5時間30分10秒)

　◆10区・区間記録

1　中倉啓敦(青学大3年)1時間7分50秒=区間新

2　清野太雅(東洋大3年)1時間8分50秒

3　野沢巧理(東京国際大4年)1時間9分6秒

4　橋本大輝(明大4年)1時間9分11秒

―　諸星颯大(学生連合・育英大3年)1時間9分12秒

5　松田爽汰(創価大3年)1時間9分27秒

6　青柿響(駒大2年)1時間9分44秒

7　阪本大貴(駿河台大4年)1時間10分11秒

8　中島稜貴(中央学院大3年)1時間10分26秒

9　有村祐亮(神奈川大3年)1時間10分27秒

10　西脇翔太(帝京大2年)1時間10分31秒

11　川上有生(法大3年)1時間10分39秒

12　佐藤慎巴(日体大4年)1時間10分40秒

13　山口賢助(早大4年)1時間10分42秒

14　近藤亮太(順大4年)1時間10分45秒

14　篠原楓(山梨学院大3年)1時間10分45秒

16　相沢龍明(国学院大4年)1時間11分8秒

17　井上大輝(中大4年)1時間11分9秒

18　望月武(国士舘大3年)1時間12分20秒

19　吉冨裕太(東海大4年)1時間12分53秒

20　中山敦貴(専大2年)1時間13分58秒