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2012年10月23日

田中慶秋法相が辞任

外国人献金や暴力団との交際が発覚した田中慶秋法相は23日午前、秘書官を通じて野田佳彦首相に辞表を提出し、受理された。田中氏は辞任の理由について「体調不良」と説明したが、事実上の更迭。
田中氏は辞任の記者会見は行わず、「体調が許さず、法務行政、国会停滞など国民生活へご迷惑をかけることは忍び難く、職を辞する決断をした」とのコメントを発表した。

 民主党政権での閣僚辞任は8人目で、野田内閣では2011年9月の鉢呂吉雄経済産業相以来2人目。1日の内閣改造から1カ月もたたない中での閣僚辞任により、野党が首相の任命責任を追及するのは必至で、政権には手痛い打撃となる。

首相は23日の閣僚懇談会で「体調不良により加療が必要ということで、大変残念だ」と述べた。藤村修官房長官も記者会見で、体調不良が辞任の理由とし、外国人献金や暴力団との交際との関連は否定。「体調に関しては(法相)本人が判断した。それをもって(首相の)任命責任ということにはつながらない」と強調した。

田中氏は22日夜、藤村長官に電話で辞意を伝え、23日午前の定例閣議には出席しなかった。

田中氏は、18日の参院決算委員会を「公務」を理由に欠席し、野党からは「国会軽視」との批判が噴出した。19日の閣議を体調不良で欠席し、22日まで都内の病院に入院していた。田中氏は続投に意欲を示していたが、与野党で辞任論が強まり、首相も更迭に踏み切るとの見通しが出る中、自発的に辞任せざるを得ないと判断したとみられる。

投稿者 首相の晩餐マスター : 2012年10月23日 16:18

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