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2008年12月12日
目を覆う首相威信低下 『たばこ増税を』与党黙殺
(東京新聞)2008年12月12日 07時01分
麻生首相が2009年度予算案の社会保障費抑制額2200億円を圧縮するため、たばこ税の増税を暗に促したにもかかわらず、自民、公明両党は11日、これを見送った。
困った首相は自民党の保利政調会長を急きょ官邸に呼び、別の財源を確保するよう指示したが、党内の視線は冷ややか。首相の威信低下は目を覆うばかりだ。 (佐藤圭)
首相は10日、自民党税制調査会幹部と会った際、たばこ税には直接言及しなかったものの、「2200億円(圧縮の財源)で頭を悩ませている」と暗に増税を促した。
しかし、過去には、首相も口出しできない“聖域”として影響力を誇示してきた自民党税調は「首相は指示していないし、これからもしない。たばこ税は社会保障の特定財源ではない」(幹部)と黙殺した。
税調の意向を受けた自民、公明両党の政調会長は11日、たばこ税増税を09年度税制改正大綱に盛り込まない方針を決定した。
ただ、「2200億円削減は限界にきている」(河村建夫官房長官)ことには変わりはなく、政府は何としても抑制額を圧縮する財源を確保する構え。政府高官は「いざとなれば、いい知恵が出てくる」と自信をみせる。
とはいえ、求心力が低下した首相に尻をたたかれても、自民党が積極的に動く気配はない。党政調幹部は「『答えが見つかりませんでした』というのも答えのうちかもしれない」と突き放す。
首相の意向が繰り返し無視される事態になれば、権威はさらに失墜。自民党内の「麻生離れ」が一層加速するのは避けられず、首相はいよいよ追い詰められることになる。
投稿者 首相の晩餐マスター : 2008年12月12日 10:30
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