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2008年03月27日

【福田首相緊急会見全文(1)】「道路特定財源一般化を表明」

福田康夫首相は2008年3月27日夕、首相官邸で記者会見し、平成21年度から道路特定財源を一般財源化するとともに、揮発油(ガソリン)税の暫定税率については財政状況を踏まえて検討する考えを示した。その上で、民主党との与野党協議を呼びかけた。会見の詳細は以下の通り。
3月27日18時55分配信 産経新聞

「年度末、3月末までに、あと5日ばかりとなりました。ただいま、そういう時期に参議院で、予算および関連税制法案の審議をいたしておりますけれども、この年度内にですね、税制法案が成立しなければ、地方財政や国民生活に大きな支障、および混乱が生じかねません。1週間前に、私は、税制法案の見直しにつきまして、検討を与党に指示をいたしました。その後、野党に対して、何度もですね、政策協議を呼びかけてまいりましたが、きょうに至るまで、何の進展もみておりません。混乱を回避し、国民生活を守る、という総理大臣の責任をまっとうするためには、何としても、野党のみなさんとの話し合いの機会を作らなければいけないと考えて参りました。そういう話し合いができない状況において、本来であれば、与野党間の政策協議の場で、提示すべき内容でありますが、時間も切迫してきたということもありますので、こうした形で発表をすることといたしました。この提案にあたりまして私は、見直すべきは、大胆に見直す、という決意をしております。本日はそうした観点から、道路特定財源の改革案について、野党のみなさん、そして何よりも、国民のみなさんに対してご説明をさせていただきたいと考えておる次第でございます」

「第1に、道路予算については、娯楽用品を買ったり、公益法人の職員旅行に使ったりと、不適切な支出が次々と明るみに出ました。こんな使われ方をしている税金なんか払いたくない、という国民のみなさんが感じることは、まったく、その通りでございます。このように国民の信頼を著しく失墜させたことに、私も大きな怒りを持っております。行政の長として、国民のみなさんにおわびをするとともに、支出のあり方について、抜本的な改革を行うこととしました。まず、道路予算に大きく依存している公益法人について、廃止、民営化を進め、契約のあり方についても、競争政策を取り入れて見直します。あわせて、不透明な天下りは排除します。また、娯楽用品を買うなどといった不適切な支出を根絶し、無駄を排除します。第2に、道路以外にも政府がやるべきことはたくさんあるのに、なぜ道路にしか使えないのか、という疑問もたくさんいただきました。ガソリン税などの収入を道路整備にしか使えない、としている道路特定財源制度につきましては、本年の税制抜本改革時に廃止し、21年度から一般財源として活用します。その際、地方財政に悪影響を及ぼさないような措置を講じます。そして、CO2を排出しない新エネルギー開発など、地球温暖化対策、救急医療体制の整備、少子化対策など、さまざまな政策にも使えるようにします。第3に、一般財源化に伴って、暫定税率を含めたガソリンなどへの税率のあり方についても、今後検討します。その際、ガソリンなどに課税することで、CO2の排出を抑制して地球温暖化対策に取り組んでいる国際的な動向や、地方における道路整備の必要性、国・地方の厳しい財政状況を踏まえて検討してまいります。第4に、10年間で59兆円が必要としている現在の道路整備計画についても、これまでの国会審議などを通じて、この計画にはまだまだ見直しの余地がある、と痛感いたしました。まず、10年という計画期間は長すぎるとの指摘がありました。今後、最新のデータを用いながら5年間に短縮したうえで、新たな計画を策定することといたします。そのうえで、厳格かつ客観的な評価を行って、十分な吟味を行い、本当に必要と判断される道路だけを着実に整備してまいります。以上の4点について、改革を着実に実行することを、国民のみなさんにお約束をしたいと思います」

「また、こうした改革につきまして、4月からの20年度予算においても可能な限り反映してまいります。まず、道路予算の執行にあたってはこれから策定する新しい道路整備計画によって見直すべきところがあれば、厳格に反映させていきます。また20年度予算についても一般財源としての使い道については、野党のみなさんから現実的な提案があれば、協議に応じる考えです。さらにこれらの道路財源改革を進めるにあたっては、私は与野党政策協議会の設置を提案したいと思います。この協議会においては、第1に一般財源化したガソリン税などをどのような政策に使うべきか、その場合税率はどれぐらいが適切か。第2に、新しい道路整備の中に、これらについて野党のみなさんと一緒に協議し、決定してまいりたいと考えます。残された時間はあとわずかでありますが、私はまだあきらめていません。与野党で話し合いを行えば、事態は打開できると信じております。政治のツケを国民に回してはならないという一点で野党、特に民主党には話し合いに応じていただきたいと。もう時間がないと逃げ出すことは簡単ですが、私は最後まで決してあきらめません。政治を動かすのは国民のみなさんです。私も最後まで懸命に努力していくので国民のみなさんのご理解、力強いご支援を心よりお願いします。以上です」

 --民主党は暫定税率の即時撤廃を求めている。首相の提案では検討するということだが、検討というのは廃止も念頭にあるのか

「検討とは申し上げております。20年度のことですから」

 --暫定税率…

「暫定税率は先ほど私が申し上げたですね。これは道路特定財源制度は今年の税制抜本改正時に廃止し、21年度から一般財源化と、こう申し上げております」

 --期限というのは来年…

「だから21年度から一般財源化」

 --暫定税率を残すにしても21年度からということか

「そうです」

投稿者 首相の晩餐マスター : 2008年03月27日 23:40

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