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2008年03月18日

「武藤氏でなければ民主もいいのだろう」空気読めぬ首相 日銀総裁人事

日銀総裁人事で、福田康夫首相が18日国会に示した「セカンドベスト」は再び旧大蔵(財務)事務次官経験者の田波耕治氏だった。参院第一党の民主党には「武藤敏郎副総裁と同じタイプ」(鳩山由紀夫幹事長)としか映らなかった。日銀総裁ポストを死守したい財務省の強い意向が反映されたとみられ、官僚に甘いとされる首相の主体性のなさを浮き彫りにした。民主党の空気を読み切れない「孤独の首相」の判断が、迷走劇に拍車をかけた。3月18日22時14分配信 産経新聞

与党内には、「空白」も省みない首相の判断をいぶかる空気が広がった。公明党幹部は「民主党が財務省に反対しているのに、どうして事務次官経験者なのか…」と天を仰いで二の句を継げなかった。
首相はなぜ、「旧大蔵次官経験者」に固執したのかー。
12日に「武藤総裁」案を参院に突っぱねられた首相は先週末の15、16の両日、首相公邸で善後策を練っていた。
15日に公邸を訪れた自民党の大島理森国対委員長は、「武藤氏が残れば民主党は不同意とするだろう」と進言した。首相は「継続性が大切だ」としか語らなかったが、この時点で武藤氏の差し替えを模索し始めていた。
その動きを警戒したのが財務省だった。同省と日銀の出身者による「たすきがけ」の総裁人事が崩れるためだ。財務官僚に背中を押された額賀福志郎財務相は16日、公邸に押し掛けた。自民党関係者によると、額賀氏は武藤氏以外でも同省OBを起用してほしいと直訴し、首相は「武藤氏でなければ民主党もいいのだろう」と応じたという。
町村信孝官房長官は18日の記者会見で、国際協力銀行総裁の田波氏を「金融の実務に精通し、国際経験も豊かだ」と持ち上げた。しかし、国際協力銀は日本企業が発展途上国で行う経済活動を支援する国際金融業務と、政府開発援助(ODA)の有償資金協力(円借款)を担う海外経済協力業務が任務だ。民主党からは田波氏の守備範囲について「通常の銀行業務や国際経済とはかけ離れた世界」(若手)との声が上がった。
しかも、首相は「田波総裁」案について民主党への事前の根回しさえしなかった。同党の小沢一郎代表は18日の記者会見で「これを頭から飲みなさいというやり方は、あまりにも高圧的だ」と政府・与党の対応を批判した。
総裁人事について自民党閣僚経験者は首相に電話で「しばらくの空白があっても、双方が頭を冷やす時間をつくることも必要だ」と伝えたという。だが、総裁人事をめぐる混迷が首相の求心力をさらに低下させる事態も予想される。参院自民党幹部は「福田政権は持ちこたえられるかなあ」と漏らした。

投稿者 首相の晩餐マスター : 2008年03月18日 22:54

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